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「金利が低い今が住宅の買い時!」に騙されてはいけない理由

2021年1月20日

 

今、住宅ローンの金利が実質変動で0.5%前後、固定でも1%前後ということで低金利時代と言われています。

 

2016年は日本銀行がマイナス金利政策を導入しました。

 

マイナス金利とは、我々国民が直接的な影響を受けるものではありません。マイナス金利だと金融機関としては日銀に預けていると、利子がつくどころか利子を支払わなくてはなりません。

 

それなら日銀にお金を眠らせておくよりも、企業へ貸し出して金利収入を得たり、他の投資に回したりしよう、という動きになるわけです。つまり、市場にお金を出回らせて、企業の設備投資と賃上げを後押しし、景気を刺激しようということです。

 

最終的に、日銀はアベノミクスの3本の矢の1本の目標である物価上昇率2%に近づけていきたい、という意向があるわけです。

 

その結果、巷では「金利が低い今が、住宅の買い時だ」ということが声高に言われているようです。

 

でも実は金利は、1995年からずっと横ばいです。これを見ても、「低金利の今がまさに住宅の買い時!」と言えるでしょうか。

 

洋服や食料品など、いつでもどんな時もタイムセールやバーゲンだったら、それが、あなたの中で新しい基準価格となり、きっと「お得だ」とは思わないでしょう。

 

まさに住宅ローンの金利は、この「永遠のバーゲンセール」に突入していると言えます。

●金利の本質を知る

中には「でもまた上がるかもしれないから」と不安を訴える方もいらっしゃいます。もちろん、住宅ローンの金利は、店頭表示金利という変動金利によって決まりますので、上がるかも知れませんし、下がるかも知れません。未来は誰にもわからないのです。

 

でも、上がるとしたらどのくらいかは、ある程度は予測することはできるのではないでしょうか。それには、金利というものの本質を考えることが重要です。

 

●金利には2種類ある

実は住宅ローンの金利は「店頭表示金利」と「優遇金利」によって、借りる金利が決まります。

 

店頭表示金利とは・・・

銀行の店頭に表示される変動金利。東京を含めた南関東エリアで共通。

 

優遇金利とは・・・

銀行独自で決められている。店頭表示金利からいくら引くかという優遇幅がまちまち。

 

なお、優遇金利は、借りる人の属性(勤務先や勤続年数、年収、年齢など)によって銀行ごとの基準で決まり、全借入期間は借りる時に決定した優遇幅で固定されます。

 

●金利は「借りるお金の価値」を表している

金利とはずばり、「借りるお金についた値段」です。あらゆるモノやサービスに共通することですが、売りたい人よりも買いたい人が多ければ上がるし、逆に買いたい人よりも売りたい人が多くなれば下がる、というとてもシンプルな動きをしています。

 

金利もまさに、他のサービスをまったく同じなんです。戦後の高度経済成長期から80~90年代までは、モノは作れば作った分だけ売れる時代で、企業は工場をどんどん作っていましたから、借りたくてしょうがなかったんですね。

 

翻って、今はどうでしょうか。モノはすべていきわたり、溢れすぎた生活に嫌気がさしてきていて、「断捨離」や「ミニマミスト」など、モノを持たない生活を思考する人が増えているくらいです。

 

 

産業構造も製造業からITへと急速に移行しています。これは特に工場などの設備投資は必要が無く、サービスを提供できるので、企業側にもお金を借りたい意欲はほとんどなくなってしまいました。

 

つまり、95年以降は借りるお金の魅力が薄れ、それが20年以上も続いているのです。たしかに、金利は上がるかも知れませんが、バブル期のような金利になるでしょうか?私は、そこまでお金の借り手が増えることが想像できません。

 

この金利についてもっと詳しく知りたい方は、『世界経済の流れから、これからの住宅ローン金利を予想する(仮)』を参照してください。

●結論:「今が買い時」に惑わされない

結局、20年前からずっと、今とほぼ同じでこれからもほとんど変わらないとすれば、「今が買い時」ではなく「いつでも同じ」ではないでしょうか。もちろん、未来を予測することは神様以外にできませんし、金利についてはさまざまな考え方があります。

 

ですが、金利の過去からの傾向と本質を考えることで、「そうだよな」と共感できるのであれば、営業マンの言葉には惑わされずに、落ち着いた行動ができると思います。

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