じっくり楽しくあなたと住まい選び

住まい選びの総合医

公式ブログ

ヴィンテージを選ぶ「審美眼」

2022年12月11日

国内の不動産(特にマンション)は二極化しています。

日本人が好む新築マンション(いわゆるモデルルーム販売)は、
欧米人は見向きもしません。

私はアメリカ人やドイツ人など、多くの外国人クライアントも支援しましたが、
すべてヴィンテージ狙いです。

WIKIPEDIAでは以下のように書かれています。

ヴィンテージまたはビンテージとは、ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、
瓶詰めされるまでの工程を表す言葉で、語源はフランス語の”vendange”で、
さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。
vintage 転用で、由緒ある名品なども指す。

ワインや各種アルコールは年代物と呼ばれる、古いものでも品質が良いものが
重宝されます。実はマンションもこれと全く同じで、本質を見極める目がある人は
築年が経過しても建築コンセプトが秀逸で管理状態が良好な物件を選びます。

一方で国内で多額の広告費をかけて販売されている物件は、
日本人のみに支持される、極めて歪なマーケットが形成されています。

これは自動車においても顕著で日本人に人気のジャンルで日本人しか買わない車種が多いです。
新車で購入して数年で乗り換えても、海外では商用車として「ダサい」と見向きもされないため、
資産性が期待できません。

日本人はいつしかお金の遣い方が品質や本質より、「新しい物好き」になり
「他の日本人が欲しいと思うものが欲しい」と価値観が変質しました。

これが不動産にも影響して、安全性も資産性も乏しい某浸水エリアの
タワマンが高額で取引されたりする元凶となっています。

資産家といわれる、いわゆるお金持ちや大家さんといわれる、
不動産投資家と付き合いがある身として日々、感じるのは、
「お金が貯まる人は収入以上に支出にこだわる」という点です。

つまり、どういう価値があるものにお金を払うか、ということを
とことん考える、お金の遣い方に哲学があります。

私は日本も、日本人も大好きですから、この資産家や富裕層の考え方を
丁寧にお伝えしておりますが、なかなか浸透しないジレンマも感じています。

結論、親の教育の影響がとても大きいと感じます。資産性のある車を丁寧に乗って、
子や孫に引き継ぐという生き方ではなく、燃費の良い車や維持費の安い軽自動車を買って、
少しでも古くなったら売ってしまう日本人がとても多くなってしまいました。

そんな消費社会にどっぷりと浸ってしまう生き方だと、なかなか負の連鎖からは逃れられず、
ただただ、日本のマスコミや広告業界による洗脳と、消費社会の餌食になっている気がします。

まずはお気軽に ご相談ください

※勉強会・相談において商品やサービスの売込等は一切、行っておりません。

お問い合わせ

無料メールマガジン好評配信中!

  • 住まい選びのお役立ち情報が知りたい方はこちら
  • 代表理事 山田剛司の日記が読みたい方はこちら