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住まい選びの総合医

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私の住まい選び

2021年1月2日

さて、今回は私自身の自宅購入のときのお話です。

クライアントさんからも、「山田さんは、どうやって家を買ったんですか?」と、よく聞かれます。

実は、自宅購入の体験が、住まい選びの総合医のサービスを提供するきっかけにもなっています。

28歳で結婚して、一年ほどが過ぎた2004年の冬、駅前で配られていたチラシに目がとまりました。

「○○駅徒歩〇分 この比類なき場所に住まう」

そうです。分譲マンションの広告です。

なんだか心が躍って、嬉しそうに妻に報告しました。チラシを見た妻も、なんだか楽しそうです。

「モデルルームができるんだって。行ってみようか?」

「うん!」

二つ返事の妻と、週末にモデルルームに行きました。

浴室乾燥機や床暖房など、はじめて見る最新の便利な住宅設備にワクワクがとまりません。

住んでいた賃貸よりも広くて、天井も高いし、ペアガラスで防音性や断熱性も高い!

当時住んでいた公団住宅(現在のUR賃貸)は、壁も床も薄くて、子どもが生まれたら気を遣いそう

翻って分譲マンションは壁も床も、住んでいた賃貸の2倍くらいありました。

どう考えても、今よりも快適な生活が保障されている、当時はそんなふうに思いました。

 

「でも、僕らに買えるのかな?」

 

ワクワクして夢を見た後、一抹の不安が襲いました。

 

「資金計算をしてみましょう」

 

やさしそうなモデルルームの営業マン。名前はたしか廣瀬さんでした。

廣瀬さんは手際よく、私の勤務先や年収の情報をパソコンに入力していき、資金計画を作成しました。

出来上がったものを見ると、家賃よりも2万円ほど上がる程度でした。

「僕らにも買える!」期待が確信に変わった瞬間です!

今思えば、当時の私の仕事は公務員。借金も0だし当然、買えますよね(^^;)

そんな基本的なことも全然知らなかった、不動産のずぶの素人でした。

買う気モードに入った私たちに、廣瀬さん、さらにガソリンが注入します!

「気に入ったお部屋は、ほかにも買いたい方がおられるので抽選になります。」

 

 

おお!なんと!そんなに人気なのか~!

 

迷っている場合ではないと、すぐに申込金10万円を入れてしまいます。

その後、抽選会が行われて、結果は・・・残念ですが、落ちました(涙)

「うわあ・・・」妻とともに失望して帰宅後、営業の廣瀬さんからメールが入っていました。

「山田さん、抽選は残念でしたが、朗報があります。実は同じ階の反対側のお部屋にキャンセルが出ました。」

「おお!」と舞い上がりかけましたが、そちら側は検討の際に外していました。

でも、人は不思議なもので、大きな落胆のあとで同じものでも救いの神のように見せられると、以前に比べてよく見えてきてしまいます。

加えて、廣瀬さんのメールでも、「ここは○○でお勧めです。」と冷静にセールストークを展開されてすっかり買う気になりました。

妻も特段、問題ないということだったので、そのキャンセル住戸で契約する流れになったのです。

契約した後は、仕事帰りに毎晩、建築中の現場に立ち寄って、我が子の成長を見守るように完成に近づくさまを嬉しそうに眺めていました。

ただ、寂しいなと思ったのは、契約が終わるとあれだけやりとりしていた廣瀬さんからはぱったり、連絡が途絶えました。

その後は流れ作業のように担当者が入れ替わりながら、引き渡しまで続きました。

まだ1歳になるかならないかの息子を連れて、引渡し前の確認やさまざまな手続きをする最中、息子が大泣きしていても、無表情の担当がいました。

売ってしまえば、それで関係はおしまい。あれだけ親身に資金計算などの購入相談に乗ってくれたのは、ただ買わせたいだけだった・・・

「なんだか、寂しいなあ。」

人生の一大イベントであり、大きなお買い物の割には、無機質な対応だなあと感じたのです。

不動産という大きな資産を、適正に取引するのはもちろん、物件というものの繋がりではなく、クライアントとコンシェルジュという人と人の信頼関係で繋がりたい。

この時に感じたことが、社団法人住まい選びコンシェルジュ協会の原点ではないか、と感じています。

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