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情けは人のためならず

2015年6月15日

昨日は東京工業大学のくらまえホールであった、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生の
講演を聞きました。

『自分にもできる少しだけの貢献』~1%はだれかのために~

http://iikaisha.org/pdf/event_20150614.pdf

前半は鎌田先生のお話、後半は元日本IBMで抜本的な改革を行い、業績をV字改革させた人と経営研究所所長の大久保寛司さんとの対談という、なんともすごい企画でした。

話は鎌田先生の壮絶な生い立ちからはじまり、東京医科歯科大学を卒業後、ぼろぼろの諏訪中央病院に赴任した理由から、その後の経営の黒字化、チェルノブイリ原発による放射能汚染地域に対する支援に至るまで、たいへん密度の濃い内容でした。

私の出身の信州は、いまでこそ長寿県として脚光を浴びて、マスメディアでも喧伝されていますが、鎌田先生が諏訪に赴任した40年ほど前、ちょうど私が生まれた頃は脳卒中で寝たきりになるひとがとても多く、家族が介護で疲弊する「不健康県」の代表でした。

当時の私の故郷の不健康な老後の要因は、しょっぱい野沢菜で白米をいただくという、炭水化物と塩分の取り過ぎという偏った食生活だったそうです。原因は明白だったのですが、長年、培ってきた食習慣を変える、というのは並大抵のことではありません。

鎌田先生は病院経営の立て直しや黒字化をする視点というよりも、「どうすれば健康で長生きできる人が増えて、地域が笑顔になるか」を追求する活動に尽力されました。いわゆる「草の根」的な活動で、毎晩公民館でお茶を飲みながらの車座での話し合いでした。

結果、減塩活動は諏訪地域のみならず県内全体の盛り上がりとなりました。思い返せば子どもの頃、母が父に「減塩、減塩」と薄味に慣れさせようとしたり、野菜たっぷりのお味噌汁が食卓に並んでいたことを思い出し、それが鎌田先生の活動だったことを知りました。

鎌田先生はそのうえ、現在介護の主流のデイケアサービスなども発案し、浸透させました。結果、地域や県内のみならず、病院の評判を聞きつけて東京や大阪といった大都市部からも先生の病院には患者が来るようになりました。

鎌田先生は地域も、ご自身の経営する病院も「健康」にしたわけですが、そこにはすべてに共通する本質的な「肝」がありました。

それは「相手の身になって考える」と「決してあきらめない粘り強さ」です。

後半の特別対談でも、大久保さんが日本IBMの経営を立て直した際の経験も交えて言及されていましたが、「どんなに良いこと、正しいことでも、自身が信頼される生き方をして、相手に配慮をした言動が無ければ、人に行動変容は起こせない」ということでした。

また、さらに面白かったのはダーウインの進化論にまで話が及び、人類は食べる、睡眠、種の保存、そして闘争という利己的な欲を本能的に持つ生き物だが、まったく利己的な種族よりも少し利他的な行動ができる種族の方が存続する、という側面があるそうです。

人の幸福度や健康度を図る調査でも、少しでも他者の歓びのために行動している人は、生きがいがあり幸せで、健康で長生きするという客観的なデータがあるほど、「誰かのお役に立つ」という歓びは生きるうえで重要な要素であることを再認識しました。

社団法人「住まい選びコンシェルジュ協会」の活動も、住まい選びの際にお役に立つ情報提供と信頼できるFP.、宅地建物取引士、そして銀行担当者とのご縁を紡ぐという、社会貢献性の高い業務ですが、活動が広く世の中に浸透していくために私自身、もっともっと精進しなくてはならない、と改めて感じました。

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